『日本一の千葉ニュータウン』に物流センターと工業団地!! ニュータウン事業に協力したが自分の土地には上下水道が入らず ニュータウンを壊した板倉市長 元地権者の嘆き

『日本一の千葉ニュータウン』に物流センターと工業団地!! ニュータウン事業に協力したが自分の土地には上下水道が入らず ニュータウンを壊した板倉市長 元地権者の嘆き
1998年(平成10年)に作成された、千葉ニュータウン開発事業の地図。当初の計画で住宅地や小中学校が建設予定の場所に物流倉庫などが建設されている。

 一向に進展が見えない印西市の水道給水区域問題だが、かつて千葉ニュータウン開発事業に協力した未給水地域在住の市民の間から「こんな事なら千葉ニュータウン開発事業に協力して土地を売るんじゃなかった」と、嘆きの声が上がっている。千葉ニュータウン開発事業から約50年経っても、印西市は総面積の約40%強が未給水地域で、千葉ニュータウン開発事業に協力した人々を含め未給水地域の市民は、上下水道の恩恵を受けていない。『いびつな都市計画を漫然と放置し、修正できない板倉正直市長の市政運営に責任を求める!』
 市内の未給水地域に住む高齢の男性は「住宅地が造成されると思い土地を売った。住宅地が造成されれば上下水道の整備が進み、いつかは自分たちの地域にも上下水道が整備されると思った」と、千葉ニュータウン開発事業に協力し土地を売却した過去を振り返った。
 しかし、男性の願いとは裏腹に、1970年から造成が始まった千葉ニュータウン開発事業は計画人口34万人に対し、11万人…。ニュータウン事業計画の縮小に伴い住宅地だった地域を商用地などに用途変更した。

口先だけのとことん市民目線!!

 男性が売った土地には住宅ができるはずだったが、現在では物流倉庫が立ち並び、現クリーンセンター煙突から排出される煙より害がある排気ガスを出す大型トラックが頻繁に行きかう。
 男性は「物流倉庫ができるのだったら土地は売らなかった。結局は財産の土地は無くなるし、自分たちの集落には上下水道が入らないまま今でも井戸水頼み。おまけに狭い道をトラックがバンバン走る。危なくてしょうがない」と嘆いた。
 過去に土地を売却した別の市民は「ニュータウンの土地にだけ重要なライフラインを入れておいて、ニュータウン造成に協力した人の土地には重要なライフラインを入れてくれない。矛盾が大きすぎる。平等性がない!」と、やり場のない怒りを吐露した。
 市内のある会社経営者は「居住人口を増やすためにニュータウンを作ったはずなのに倉庫だけが増えている。固定資産税の税収だけは増えるかもしれないが、住民税や所得税は増えない。一番問題なのは人口を増やさない計画ではないか」と。板倉市長の3期12年は稀に見ぬ最悪の政治である。…次期市長に期待する。

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