我孫子市で障がい者・障がい児向けに水泳指導を行うボランティア団体「おたまじゃくしの会」が、コロナ禍での行動制限緩和を受け、5月14日から3年ぶりに活動を再開した。同会では障がい者に向け「ちょっと興味のある方は覗いてくれれば」と、体験会への参加を呼びかけている。
同会は1995年に我孫子市で発足。当初は我孫子市内の民間施設プールを借りて活動していたが、一部利用者から障がい者のプール利用に関して苦情が出たため、2009年から印西市小林北のセブンスイミング牧の郷に活動拠点を移し、同クラブの休館日に貸し切りにして活動を続けている。これまでに千葉国体などに選手を輩出した。
同会の水泳指導は、障がい者スポーツインストラクターの資格を持つコーチが指導にあたり、最初は水に浮く訓練から始めて、段階を踏んでコースで泳げるようになるという。
同会では「私たちはみんな同じ人間。お客様じゃない」と、対等な関係作りを意識している。そのため障がい児を持つ保護者同士で気軽に話し合える環境にあるという。
活動は毎月第2日曜日の午前10時から午前11時30分で、会場は印西市小林北のセブンスイミング牧の郷。体験会の参加費は1回500円(初めての方のみ)。持ち物は水着、水泳帽子、バスタオル、ゴーグル。
参加条件は▽小学生から中学生▽小学生には必ず保護者がプールの中も同伴▽医師からプールに入ることを禁じられていない方。
体験会参加には事前予約が必要。問い合わせ先はおたまじゃくしの会・田井村さん。電話090(3689)0418まで。