コロナ禍でお祭りの中止が相次ぐ中、子どもたちにお祭りを体験してもらおうと「1日木下まつり」が10月9日、印西市木下の上町会館や仲町山根山不動尊など3カ所で開かれた。=写真=
例年この時期は、竹袋稲荷神社例大祭が開かれるが、コロナ感染拡大防止のため町内を神輿や山車が練り歩くのは中止した。
祭りの運営に当たる、上町・幸町・仲町の余興世話人や若衆が「子どもたちにお祭りの伝統を知ってもらおう」と企画。各会場では、祭ばやしの体験教室や山車の展示などが行われた。
子どもたちは、きおろし囃子保存会の会員から、太鼓の叩き方を習い、実際に山車に乗って祭り太鼓を演奏した。市内の小学3年生女子は「太鼓を叩いたのが初めてだったので緊張した」と話した。
幸町水辺の広場では、市内在住の外国人も加わり、一緒に山車を動かして日本の伝統文化を体験した。「日本の文化に触れるのは初めて」というフィリピン出身の斎藤ジェシカさん(30)は「子どもたちも楽しんでいた。機会があれば参加したい」と喜んだ。ベトナム出身のウィンさん(27)は「みんな笑顔で、自分も元気をもらった。優しさに癒された。子どもたちも楽しんでいた」と語った。