コロナ禍の長期化に伴い打撃を受けた地域経済や市民生活を支えるために、印西市は市独自の事業として、同市内の登録店舗で使える市民1人当たり5千円のクーポン券「いんざい応援クーポン」を4月中に市内の全市民に配布する。同クーポン券の配布事業は、コロナ禍直後の2020年度に続いて2回目。
同事業は3月から同クーポン券の取り扱い店を募集し、4月中に市内各世帯に向けて同クーポン券を郵送する予定。クーポン券が使える店舗は、市広報紙または市公式ホームページで公表する見通し。
同事業については、21年度補正予算に5億9991万円計上され、2月16日開会の22年第1回市議会定例会の初日に可決した。
市民に配布するクーポン券の金額など今回の事業内容は、前回とほぼ同じ予定。
同種のクーポン券事業は他の市町村でも行われているが、他市の飲食店経営者の間では「お客から受け取ったクーポン券の換金に時間がかかり、食材の仕入れや光熱費などの支払いに支障が出る」などの問題点を指摘する声がある。
同市商工観光課では「原則として(店舗からクーポン券を受け取った)翌日に振込する。(クーポン券の)換金業務としては早いほう」と、クーポン券の換金業務を迅速に行うことで、市内の飲食店や各種商店を支援する狙いがある。