印西市は災害時の妊産婦を支援する助産師の支援活動を迅速に進めるため、医療法人社団愛弘会みらいウィメンズクリニックと、千葉県助産師会との連携協定を結び、1月17日に協定締結式が同市役所で行われた。
協定では、災害が発生した場合には同クリニックと県助産師会と共同で被災した妊産婦の助産受け入れをはじめ、避難所や在宅避難の妊産婦と乳児への巡回相談と心身のケアなどを実施する。
その上で同クリニックは、災害時に福祉避難所開設が必要と判断した場合、印西市に対し福祉避難所の開設要請ができるという。
印西市健康増進課は協定を「災害時も安全に周産期を過ごせるものと考えている」と説明している。
同クリニックの茆原弘光院長は「迅速で切れ目のない福祉避難所の開設と手厚い看護が付与される今回の協定書は非常に画期的な事であり、印西市民の福祉と公衆衛生に大きく貢献するもの」と、協定の意義を説いた。
県助産師会と県内市町村が災害時の協定を締結するのは県内で12番目だが、印西市以外の市町村では助産師会と市町村との二者間の協定で、医療機関の協力を得て福祉避難所の開設や助産師の後方支援まで踏み込んだ協定は画期的という。
同会の武田智子会長は「印西市にとっても頼りになると思う」と、今回の協定を高く評価した。