AI(人口知能)の一種、画像生成AIを利用してイラストを描く催し「みんなでAIを使ってみよう」が5月5日、印西市牧の原の牧の原テーブルで開かれ、市内から小学生と保護者ら約30人が参加した。
会場では、東京理科大学発ベンチャー企業「株式会社Shinonome」共同創業者取締役CTOで東京理科大学講師の高橋弘至さんを講師に招き、小学生たちにAIについての基本的な知識や、最新版の画像生成AIを使って画像を作成する方法を説明した。
参加者たちは画像生成AIを使い、各グループごとに「赤ずきん」「かぐや姫」などのおとぎ話に関する画像作成に挑んだ。
最新版の画像生成AIは英語対応のものが多く、画像生成AIで画像を作成するには日本語の文章を一度英語に翻訳してから入力する必要があるという。
このため参加者たちは、画像生成に必要な日本語の文章を一度翻訳サイトを使って英語に翻訳し、英語で画像生成AIに入力した。思った通りの画像が出来上がらず、入力のやり直しをするなど悪戦苦闘する光景がみられた。
かぐや姫の紙芝居を完成させた小学6年生男子(11)は「画像を昔寄りに調整して、昔話に見えるようにした」と話した。赤ずきんの画像を作った小学4年生女子(9)は「AIってすごい。言葉を打って、その言葉に反応して絵を作ってくれるところがすごかった」と述べた。別の小学4年生女子(9)は「自分の思い通りの画像を出すのが楽しかった」と、画像生成AIを楽しんでいた。
今回のイベントを主催した市民有志の一人で、経営コンサルタントの藤代健吾さんは「AIという先進的な物を学べる場がなかなか無いので、楽しく学べて良かった」と振り返った。イベント運営に協力した市民団体「Code for INZAI」発起人の林敬子さんは「参加者が集まって良かった」と手ごたえを感じていた。
講師の高橋さんは「AIを使って表現してみる一つのきっかけになればいいかなと思う」と語った。