編集長より一言

編集長より一言

安倍晋三元総理が参議院選挙の最中の7月8日に、遊説先の奈良市で銃撃され死去した事件は、日本全国はじめ世界中に大きな衝撃を与えた。▼安倍元総理を銃撃した容疑者の動機や事件の背景は他の新聞・テレビ・雑誌等に任せるとして、小紙が危惧するのは事件を契機に「暴力は全てを解決する」という、法的解決をすっ飛ばした短絡的な考え方や、「気に入らない奴は殺してもいい」というテロリズム正当化と賛美、テロを恐れての言論萎縮が社会にまん延することだ。暴力で物事が決まるようでは、民主主義の全否定であり、健全な社会の土台を揺るがしかねない。▼安倍元総理の国葬は9月27日に日本武道館で開かれる。国葬を前に、今回の一連の事件は絶対に許してはならない「絶対悪」である事を改めて訴えたい。

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