ごみの減量や環境保全に取り組む市民団体や企業など13団体が集まった「いんざい環境フェスタ」が6月4日、印西市中央北のイオンモール千葉ニュータウンコスモス広場で開かれた。同イベントは1991年の「印西町ごみ博覧会」が起源で、コロナ禍で中止になった2020年を除いて今年で31回目。
会場では、ごみの減量や印旛沼の水質保全、環境保全についてのパネルが展示され、来場者たちは興味深く見入っていた。
このうち、家電リサイクルを担う企業・印旛共進のブースでは、回収した家電を手作業で分解してリサイクル可能な金属を取り出す工程を説明していた。同社の担当者は「手作業で1個ずつ部品ごとに取り出すのでリサイクル率が高い。家電1台を分解するのに1時間かかる」と、分解作業の苦労を説明した。
印西市社会福祉協議会のブースでは、家庭で余った食品の寄付を受け付ける「フードドライブ」窓口を設置し、来場者たちが缶詰など保存食品を寄付した。
イベントを運営した、同市クリーン推進課の担当者は「毎年行わなければならない重要な事業。市の重点事項としてごみ問題をとらえている」として、イベントの意義を強調した。
同課では22年3月から、食品ロス削減に取り組む飲食店・小売店に対し、市が食品ロス削減の協力店として登録する「印西市食品ロス削減協力店登録制度」を開始。これまでに市内4店舗の小売店が登録した。
同制度参加のメリットに▽ごみ減量・環境負荷に配慮した店舗としてイメージアップ▽市ホームページに登録店舗を常時掲載。市主催イベントで周知▽食べ残し廃棄・売れ残り商品廃棄が減り、ごみ処理費用が削減―を挙げ、市内事業者の参加を呼びかけている。