【松本尚衆議院議員コラム】見て、聞いて、永田町 第3回 JRパスについて

【松本尚衆議院議員コラム】見て、聞いて、永田町 第3回 JRパスについて
松本尚衆議院議員

 今回は国会議員の「JRの鉄道乗車証(パス)」についてお話しましょう。
 去る5月17日に元参議院議員が期限切れのJRパスを使い、現職の国会議員になりすまして新幹線チケットをだまし取っていたことが明るみに出ました。国会議員としてはなんとも残念なニュースでした。

 調べてみると、国会議員の鉄道の乗車については明治帝国議会の頃より「鉄道無賃乗車証」が発行されていて、大正14年に議員法で明文化されています。現在の支給制度は昭和22年に定められた国会法が始まりで、昭和62年に国鉄が民営化されJRとなってからは、国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律(歳費法)で規定されています。このときに航空券引換証の支給も加えられています。航空機の利用については選挙区最寄りの飛行場と羽田空港の往復で月に最大4回までという上限があります。ちなみに昭和21年からは私鉄の鉄道乗車証、昭和36年からはバス優待乗車証も支給されていましたが、民主党政権であった平成24年にどちらも廃止されています。

 さて、何故、このような制度が必要なのか?
国会議員のほとんどは週末になると地域の声を聞くために、自らの活動を報告するために、さまざまな催し物に出席するために、時には市町村の選挙応援のために地元の選挙区に帰ります。さらには全国各地に足を運んで、例えば、憲法改正や安全保障など、国の大きな政策を語ることもあります。そして週明けには東京に戻る。国会会期中はそんな生活が続くのです。つまり、その都度々々で各議員には交通費の負担がかかることになります。地域とのつながりを保ち政策を立案していくための必要経費として、このような特別な手当が与えられるようになったと考えられます。

 となれば、その使用目的がそれに適うものでなければなりません。小選挙区で選ばれた付託にきちんと応えるために東京での活動を地元に報告する。そして地元の意見を国会に反映させる。そういった真っ当な活動のために真っ当にJRパスが使用されなければなりません。「議員特権」と言えばその通りですが、国民の皆さんの代表として仕事をするためには支援も必要です。「支援をするからしっかり働けよ」という付託に真面目に応えていれば、特権ではなく“普通のこと”になるに違いがありません。このことを心して国会での仕事に臨みたいと思うのです。

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