町民が希望を持てる町づくり! 橋本浩 栄町議会議長 独占インタビュー

町民が希望を持てる町づくり! 橋本浩 栄町議会議長 独占インタビュー
2008年から栄町議会議員を務めた橋本浩氏

 「町民目線での町政運営こそが原点」をモットーに掲げ、栄町議会議員として4期14年務める橋本浩・栄町議会議長に、本紙独占インタビューに応じていただいた。
ー4期14年の議員活動を振り返って、どのような実績がありますか?
橋本 町議会議員として、高校3年生までの子どもの医療費無償化、待機児童ゼロ、買い物に行けない高齢者のための移動販売車など、様々な課題に取り組み実現させてきました。介護保険料の引き下げも町に提言しました。その中で、私は「町民目線での町政運営こそが原点」との思いを決して忘れたことはありません。
ー「町民が希望を持てる町づくり!」ということですが、具体的にはどのような町づくり構想をお考えですか?
橋本 私は▽すべての町民の命を大切にできる町づくり▽若い方にも住みやすいといわれる町づくり▽生活環境が整った町づくり▽健康でいきいきと暮らせる町づくり▽産業が活性化し、にぎわいのある町づくり▽子どもたちが笑顔で健やかに学べる町づくり▽効率的な行政運営の町づくり▽町民の声を聴く町づくり、の8点を柱に据えた政策と戦略を提案していきたいです。

「すべての町民の命を大切にできる町づくり」

ーまず「すべての町民の命を大切にできる町づくり」とは?
橋本 災害時には対策本部を役場に置き、中核的な避難所をふれあいプラザに、炊き出しは給食センターを中心に、災害ボランティアなどの活動拠点は安食台第1近隣公園に置きたいです。スーパーなど大型店舗から物資提供を受けられるよう災害協定締結も考えています。2019年の台風21号では、ふれあいプラザがほとんど満員になるほど避難者が来ました。災害も大規模化していますので、非常に大事な施策です。
ー「若い方にも住みやすいといわれる町づくり」とは?
橋本 一例としては、第2子以降の給食費無償化と町内産のお米を町から支給するなど、給食費の物価上昇に相当する分を補助したいと考えます。
 もう一つは、町内の親元から通う大学生・専門学校生等への通学定期代を補助する政策を進めたいです。
ー「生活環境が整った町づくり」では、安食駅のバリアフリー化や県道鎌ヶ谷本埜線の供用開始などを挙げていますが?
橋本 町民アンケー卜によると「財政的負担を抑えながら駅の整備をすべき」という意見が過半数でした。単なる駅舎整備ではなく、今の時代の形に合わせた駅のあり方を模索したいです。町の玄関口なので、一例として「駅に来れば、公共料金の支払いや住民票などが受け取れる」など住民サービスや利便性の向上、バリアフリー化を含めて提案したいです。
 国道464号線につながる県道鎌ヶ谷本埜線バイパスが計画よりも遅くなっています。町にとっても非常に重要な道路ですので、早期に建設できるように国・県にしっかりと要望していきたいです。
ー「産業が活性化し、にぎわいのある町づくり」では、どのような構想をお考えですか?
橋本 様々な企業経営者の話を聞くと「工業団地としては非常に恵まれた立地にある」と考えてくれているようです。企業が町民を雇用する場合には、優遇措置を取るようなこと、また固定資産税相当分を3年間補助などの仕組みも検討したいです。2021年の生産者米価はコロナ禍の影響で1俵(60キロ)1万円割れと大幅な下落で、若手を含め農家は大変厳しい状態です。自然環境保護や再生産可能な農業を維持するためにも、米価の補助を含めた農業支援が必要だと考えます。

ふれあいキャンプでのカレー作り

ドラムの里の機能強化を

ー「ドラムの里」の機能改善・産業振興の拠点化とはどのように?
橋本 「ドラムの里」は、雇用の創出や、栄町のセールスプロモーションの発信拠点などの要素がある必要な施設なので、建物のリニューアルを含め機能強化を図っていきたいと考えます。県の施設「房総のむら」を含め、コロナ禍後を見据えて、自然環境を含めた町の魅力を対外的にもっと強く発信して、観光に力を入れていきたいと考えています。
ー「子どもたちが笑顔で健やかに学べる町づくり」ではICT(情報通信技術)教育環境の整備をお考えのようですが?
橋本 私は教育委員会にICT教育担当を配置し、子どもたちに実践的なICT教育環境を整えたいと考えています。全国的に小中学校でのGIGA(ギガ)スクール事業が進みICT教育環境が改善していますが、さらに進めたいです。他にも英語力向上のためにALTを町内の全小中学校に配置したいです。
ー「効率的な行政運営の町づくり」とは?
橋本 先ほどのICT教育環境の整備と重なりますが、行政手続きのオンライン化・キャッシュレス化を推進したいです。行政のデジタルトランスフォーメーション(DX)化は避けては通れないので、町役場を地域間競争を勝ち抜く組織に変える為にも必要です。このほか「町民の声を聴く町づくり」に関連しますが、町民への情報提供の充実や、町のネット動画など情報発信方法の抜本的改革も進めていきたいです。

<プロフィール>
1977年2月21日生まれ(45歳)。安食台小、栄中、成田高校卒。二松学舎大国際政治経済学部卒。
2008年栄町議会議員初当選(4期目)、栄町議会議長、教育民生委員会委員長、印旛郡町村議会議長会議長。町ライオンズクラブ会長など、要職を歴任。

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