次期クリーンセンター入札問題 中沢俊介市議が追及

次期クリーンセンター入札問題 中沢俊介市議が追及
舌鋒鋭く追及する中沢俊介議員

 6月7日に行われた印西市議会一般質問で中沢俊介議員(至誠)は、印西地区環境整備事業組合が印西市吉田地区に建設予定の次期クリーンセンターの入札に関する疑問点について、同組合の管理者である板倉正直・印西市長に対し説明責任を求めた。しかし板倉市長は、中沢議員の追及に対し、自身の口から一切の答弁を避け“黙秘”を続けた。多くの市民が抱く「なぜ28億円もの差がある高い業者に工事を決めたのか?」との疑問に対し、板倉市長は答えなかった。

海老原議長、市長を守る議事進行

 中沢議員は板倉市長に対し、2月9日の同事業組合議会で可決された工事請負契約について、2月10日付読売新聞、翌11日付千葉日報、5月5日付朝日新聞が相次いで入札の疑問点を挙げた記事に触れ「この間、説明責任を尽くせば、市民のほうにも一定程度の理解を得られたと思う」と見解を尋ねた。
 しかし、板倉市長は自ら答弁に立たず、代わりに伊藤武行環境経済部長が「事業主体である印西地区環境整備事業組合が行った入札なので、組合が説明の有無を含めて判断すべきもの」と答弁。
 海老原作一議長は中沢議員に対し「会議規則の第62条によって、市の一般事務について行う事と規定しています」と述べ、質問を変更するよう要請。
 その後も海老原議長は度々「会議規則第62条」を連発。まるで板倉市長を守るかのような議事進行に、傍聴席にいた約20人以上の市民は不満げな表情で一般質問を見守っていた。

板倉正直チラシ・高解像度版

板倉市長 ダンマリ決め込む “黙秘”戦術

“黙秘”を続ける板倉正直市長

 中沢議員は「説明責任について市長がどういう考えを持っているのか」と追及したが、伊藤部長は「事業組合が定めた基準で手続きされ、組合議会で審議され決定した結果と伺っている」と答弁。
 “黙秘”を続ける板倉市長に向けて「この事は事務方では答弁しづらいと思うので、市長が答弁されたほうがいいと思う」と、市長の答弁を促したが応じず、伊藤部長が同じ内容を、機械的に繰り返し答弁した。

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