2月16日の印西市議会会派代表質問で中沢俊介議員(至誠)が、印西市内の入札制度の問題点について質問したところ、板倉正直市長が「部長が答弁した通りです!」と声を荒らげる一幕があった。
印西市吉田地区に建設予定の次期クリーンセンター建設工事請負契約で、入札価格が別の企業グループより約28億円高い「JFEエンジニアリング」グループが落札者に決まったが、同社は過去に現クリーンセンター3号焼却炉増設工事に関して談合を行い、印西地区環境整備事業組合から2010年12月に損害賠償請求裁判を起こされた経緯がある。過去に談合事件を起こした企業が入札に参加できるのか、板倉市長の見解について質問した。
しかし、海老原作一議長が暫時休憩を入れ、中沢議員に対し「通告内容から外れている。一部事務組合の事案ですので配慮をお願いしたい」などと通告。
議事再開後、田口光浩企画財政部長が「過去に談合に関わって指名停止を受けた事業者が、指名停止期間ではない、入札の参加資格に合った事業者であれば、入札に参加することを拒否することはできない」と答弁。中沢議員が改めて板倉市長の説明責任を質したところ、板倉市長が「部長が答弁した通りです!」と声を荒らげて答弁した。
市民への説明責任を事実上放棄した板倉市長の対応に、市民からの批判が高まりそうだ。