印西市大塚の県道61号(船橋印西線)トンネル内にごみが不法投棄されている問題で、印西市造園組合が9月29日にトンネル内の路側帯周辺で一斉清掃を実施し、ペットボトルや空き缶など約790㌔のごみを回収した。
清掃活動には同造園組合の加盟企業14社をはじめ、県や市の職員など合わせて約20人が参加。トンネル内の路側帯や出入り口付近に散乱するごみを次々と拾っていった。トンネル内には「ごみ捨て禁止」の看板が複数立てられているにも関わらず、トンネル内の路側帯にごみが大量に捨てられており、参加者たちは大量のごみ回収に苦労した。
現場周辺には物流センターが集中しており、同トンネルはトラックの往来が激しい道路で知られる。回収したごみの中には、弁当の空き容器などに交じり、トラック運転手が捨てたと思われる尿入りペットボトル、通称「黄金のペットボトル」が多数見つかった。
清掃活動を実施した、印西市造園組合の林伸幸組合長(53)は「かなり予想を大幅に上回るいい成果だった」と述べた上で、清掃後の現場を「やる前とやる後では雲泥の差」と、満足げな表情を見せた。
印西市クリーン推進課によると、今回の清掃活動でのごみ回収量は約790㌔(可燃ごみ720㌔、不燃ごみ70㌔)で、2021年12月頃に別の市民団体が清掃活動した際のごみ回収量の約400㌔を大幅に上回った。止まないごみの不法投棄に対し、参加者の間から「トラック運転手のマナー向上が必要」との声が上がった。
◆印西市造園組合の参加企業は次の通り。
▽Ⅰ.G.O.▽岩井植木▽岩城造園土木▽岩崎造園▽大須賀グリーンガーデン▽北千葉グリーン▽グリーン・ライフ▽秋桜▽松月園▽大幸園▽豊田造園▽宮嶋造園▽ヤマト造園土木▽ヨシダヤ