任期満了に伴う印西市議会議員選挙(定数22)は4月23日に投開票が行われ、22人の当選が決まった。
当選したのは現職16人、新人6人で、当選が決まった各陣営の選挙事務所では喜びの声が上がった。
当日有権者数は8万5070人(男性4万1870人、女性4万3200人)。
投票率は43・30%(男性43・20%、女性43・39%)で、前回2019年の投票率42・73%(男性43・06%、女性42・40%)に比べ若干増加した。
◆立憲は全員落選、共産は1人のみ 維新、国民は初議席
党派別では、自民2人、公明2人、維新1人、国民1人、共産1人、立憲0。
立憲は、現職で副議長の玉木実氏(72)、現職の梶原友雄氏(67)の公認候補2人が落選。玉木氏は前回の市議選で1331票を獲得したが763票と半減し、22位当選の無所属新人候補に34票差で落選した。玉木氏は温厚な人柄で知られ、人望が厚かったという。
立憲推薦で新人の津田憲吾氏(36)=無所属=は、市議選に初挑戦。厳しい結果だったが、一部から「まだ若いから次に期待したい」との声が聞かれた。印西市の有権者の間では立憲の不人気傾向が見られ、白井市議選で立憲新人候補が2位当選したのとは対照的だ。
維新は全国的な党勢拡大の波に乗り、新人の林勝利氏(49)が初当選。国民は「対決よりも解決」を掲げた新人の都築真理子氏(55)が初当選を果たした。
共産は現職の山田喜代子氏(72)が8回目の当選を果たしたが、同党の新人立候補予定者が辞退するなど混乱が相次いだ。現職の伊藤真一氏(56)が引退を撤回して選挙戦に臨んだが、出遅れが響いて当選に及ばず、1議席を減らした。
このほか、新人の野﨑崇正氏(28)=無所属=は、選挙期間中に選挙カーを出さず、街のごみ拾いを行うなど、これまでにない選挙戦をニュータウン地区を中心に展開し初当選した。