印西市新年度予算案が可決 出産育児一時金8万円増額なども可決

印西市新年度予算案が可決 出産育児一時金8万円増額なども可決
中澤俊介・印西市議会議長(本会議場)

 印西市定例市議会が2月14日から3月14日まで開かれ、2023年度一般会計当初予算案491億2千万円=本紙3月号で既報=を原案通り可決した。
 このうち、出産育児一時金を48万8000円に増額する国民健康保険条例の改正案、いじめ問題対策連絡協議会等を設置する条例案など、市執行部提出の22議案を原案通り可決。
 市議会の議会運営委員会が発議した、重大な感染症のまん延や災害発生などで市議会の委員会が開けない場合、オンラインで委員会を開けるようにする条例改正案も可決した。

中澤俊介・印西市議会議長に聞く

 定例市議会終了後、議事運営に当たった、中澤俊介議長にインタビューに応じていただいた。
ー出産育児一時金が42万円から大幅に増額されるのが決まりましたね。
中澤 これまで出産育児一時金の増額要望を、全国市議会議長会の関東部会で要望書として国に提出しました。それから厚生労働省の社会保障審議会で出産育児一時金の支給額が50万円に引き上げが了承され、そして今回の市議会での出産育児一時金の増額が議会で可決され、本当に良かったと思います。
ー今回の定例市議会では、いじめ問題対策連絡協議会等を設置する条例案も可決成立しましたね。
中澤 いじめ問題は大人が全力で取り組まないといけない重要な問題です。子どもたちが健やかに育つには、いじめを1件でも減らす努力が欠かせません。最近ではSNSなどを悪用した「ネット空間でのいじめ」がありますので、私たちもいじめに対する意識を変えていかないといけません。
ーオンラインで市議会の委員会が開けるようにする条例改正案も可決しましたね。
中澤 重大な感染症のまん延や災害発生などで市議会の委員会が開けない場合、オンラインで委員会を開けるようにする条例改正案も可決しました。これから日本全国の市議会でも導入が進むと思います。
 コロナ禍では民間企業でのリモート勤務やリモート会議の導入が促進されました。市議会の委員会オンライン開催は、感染症まん延時や災害時にも議会が機能するように必要だと考えます。本会議のオンライン開催はまだまだハードルが高いかもしれませんが、今後は進むと思います。
 これからは市内全域高速Wi-Fi環境の整備に力を入れて、誰もが快適に暮らせる印西市になるような政策を立案し、議会と行政が一丸となって実現に向け努力していきます。

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