印西市は2月8日の定例記者会見で、2023年度一般会計当初予算案は491億2千万円で、22年度比で8・4%増と発表した。予算案は2月14日から3月14日まで開会の市議会定例会で審議される。
当初予算案では、印西市総合計画の第1次基本計画の中間年度となることから▽安全・安心・健康福祉▽子育て・教育・文化▽産業・交流▽まちづくり・生活環境▽住民自治・協働・行財政、の5分野で事業推進を図る予算編成とした。
このうち、児童生徒数の増加に対応する学校給食センター整備事業として「(仮称)新高花学校給食センター」を24年2月完成を目標に建設する(予算額22億9891万7千円)。
また、主な新規事業のうち子育て支援では、市内小中学校に路線バスで通学する児童生徒の定期乗車券の全額補助(同162万円)▽2回以上流産・死産した「不育症」の治療を受けた夫婦に対し医療保険適用外の検査費や治療費の一部を助成(同90万円)を計上。
高齢者支援では、介護人材の確保支援に、介護施設で働く外国人に住居を借り上げている事業者に対し、家賃の2分の1相当額・上限額2万5千円を補助(同150万円)を計上。
経済振興では、農業資材など物価高騰や米価低迷の影響で農業経営に支障をきたした農家に対し、営農継続特別給付金を上限額50万円まで給付(同1億2083万1千円)を計上。
また、昨年度からの継続事業では、旧永治小学校の校舎を改修し高齢者就労支援センターを23年10月にオープン(同2億7956万6千円)▽JR木下駅南口の旧日本デキシー工場跡地に(仮称)にぎわい広場を整備し、秋頃に工事完了予定(同4609万2千円)を計上した。