有限会社総和は、2001年に創業者の大中康則社長が立ち上げて一代で築き上げた運送業者で、主に千葉県内を中心に関東地方一円で食品配送を手掛けている。
同社の藤川真太良さんは、大中社長について「従業員の事はとても良く見ています。また、どこに行っても誰とでも友達になる」と、人柄の良さを語る。その人柄の良さゆえに、大中社長が窮地に陥った時も、昔の仲間や知人たちが助けてくれ、会社は成長を遂げてきた。藤川さんは同社の成長を「社長の人柄でここまできた」という。
大中社長の人柄の良さ、面倒見の良さが同社の「アットホームな社風」に現れ、従業員は少数精鋭で、社内ではギクシャクした場面はほとんどなく、従業員が一丸となって仕事に取り組んでいる。
「従業員とその家族までがウチの従業員」との考えから、従業員だけでなく従業員家族にも気配りを欠かさない。コロナ禍前は従業員と従業員家族を招いて、バーベキューやお花見を開いていたという。バーベキューでは従業員同士の親睦を深めるほかに、従業員家族がトラック運送という仕事への理解を得られるように、という配慮もある。
同社を含め運送業全般では、軽油など燃料代高騰や各種資材高騰が最大の経営課題。同社では燃料はなるべく安い所で入れるなど、可能な限り経営努力を重ねている。
また「会社の看板を背負って走っている」として、同社では従業員に安全運転を徹底して指導する。
トラックドライバーにとって渋滞は大敵だが、最近は県内の道路拡幅や整備が進み、渋滞緩和に向かいつつある。藤川さんは「渋滞がなくなればドライバーの精神的な負担が全然違う。新しい道ができると事故が減るので、当社としてはリスクが少なくなる」と、さらなる道路整備に期待を寄せた。
◇取材後記
トラックドライバー不足が各地で問題化しているが、厚生労働省の「教育訓練給付金制度」を利用すれば、トラック運転に必要な中型一種や大型一種免許の受講料20%(上限10万円)がハローワークから支給されるという。特に就職氷河期世代の30代から50代前半の人たちにとっては、利用しない手はない。
国の制度を活用して中型免許を手にし、総和さんのような面倒見の良い会社に転職し、人生を切り開くのもいいかもしれない。
有限会社 総和
食品配送の運送会社
本社・印西市草深156の11
電話・0476(46)6116
営業所・印西市草深十町歩1240の28
電話・0476(46)7825
※本紙8面に有限会社総和の求人広告が掲載されています。