北総鉄道は、北総線の運賃値下げを10月1日から始めた。同社によると、累積損失解消を機に、コロナ後の輸送動向や沿線自治体ののまちづくり施策との整合性などを総合的に勘案して値下げを決めたという。
値下げ幅は、通学定期運賃が64・7%引きと大幅値下げしたほか、通勤定期運賃が13・8%引き。同社は、通学定期の大幅値下げは、子育て世帯の家計負担軽減や、同線沿線地域への若い世代の入居促進につなげたいという。
初乗り運賃は210円から190円に引き下げ、普通運賃は中距離帯を重点に最大で100円、ICカード利用の場合は105円値下げ。同線沿線地域内の利用を促し、沿線全体の活性化につなげるという。
同社は1972年に発足。79年に1期線の北初富~小室間を開業し、以後は都心直結や延伸を続けた。99年度に累積損失が447億円を計上したが、2000年度に単年度黒字を計上したのを機に累積損失の解消に努め、今年度で累積損失の解消のメドが付き、今回の運賃値下げになった。
◆10月2日に「ほくそう秋まつり2022」開催
同社では、今年は創立50周年かつ、長年の懸案だった運賃の大幅値下げを実施する記念の年として、10月2日午前10時から「ほくそう秋まつり2022」を、印西市中央北のイオンモール千葉ニュータウン提携駐車場で開催する。
会場では鉄道グッズ販売や北総線ミニ電車の運行のほか、ステージ発表では、テレビアニメ「ポケットモンスター」で有名な声優の松本梨香さんたちが出演する予定。
このほか、鉄道用品計50点を出品するインターネットオークションを、10月5日まで同社特設サイトで実施する。 詳しくは同社公式サイトで。
https://www.hokuso-railway.co.jp/