印西市臨時議会、補正予算案を可決 妊娠・出産した人に計10万円給付

印西市臨時議会、補正予算案を可決 妊娠・出産した人に計10万円給付

 印西市臨時議会が1月19日開かれ、妊婦・子育て家庭を対象にした「伴走型相談支援と出産・子育て応援給付金の一体的実施事業」を盛り込んだ一般会計補正予算案約479億0897万円を、全員賛成で可決した。
 印西市子育て支援課によると、今年2月1日から妊娠・出産した人を対象に「出産応援給付金」5万円と「子育て応援給付金」5万円の計10万円を給付する。子育て応援給付金は、双子なら10万円など、新生児の数に応じ上乗せされる。
 同事業は、基準日の今年2月1日からさかのぼって2022年4月1日から今年1月31日までに妊娠・出産した人も適用される。
 基準日前までに出産を済ませた妊婦には、出産応援給付金・子育て応援給付金を同時に給付。妊娠届出書を1月31日までに提出した人には、出産応援給付金5万円を先に給付し、出産した時点で子育て応援給付金を給付する。
 申請方法は、2月中旬頃に市が対象者に向けて申請書と案内、アンケートを郵送。申請書に記入して郵送かオンライン申請「ちば電子申請サービス」で申し込みをする。3月上旬頃までに申し込みをした場合は、3月末頃に銀行口座に振り込まれる予定。
 3月以降は、妊娠届出をした人には面談時に申請書を渡すという。
 これまで妊娠届け出時と出産後に実施した妊婦への面談は、希望者などを対象に妊娠8カ月時にも面談を行い、計3回に増やす。
 市では2月中旬頃に健康増進課内にお問い合わせ専用ダイヤルを開設する予定で、制度の詳細は市広報紙、市公式サイト、SNSなどで公表するという。

中澤俊介・印西市議会議長に聞く

中澤俊介・印西市議会議長

 臨時議会終了後、議事運営に当たった中澤俊介議長にインタビューに応じていただいた。
ー妊娠・出産時に10万円分を給付する「出産・子育て応援給付金」の補正予算が可決しましたが?
中澤 少子高齢化という大きな課題に対応するため、国・県・市が費用負担する「出産・子育て応援給付金」の補正予算が速やかに可決されたことは、妊娠・出産をはじめ子育ての大きな助けになると思います。
 基準日は今年の2月1日ですが、基準日以前の昨年4月1日から今年1月31日までに妊娠・出産した方も支給対象になります。対象者には2月中旬頃に市から申請書などが郵送されます。印西市ではスピード感をもって、市民の皆さまにいち早くお届けするために、現金給付といたしました。速やかな給付が行われるよう市議会と市執行部で協力していきます。
ー出産育児一時金が今年4月から42万円から50万円に増額になるとの見通しですが?
中澤 印西市はじめ全国の市議会議長が集まる全国市議会議長会の関東部会で、出産育児一時金増額の要望書を国に提出しました。厚生労働省の社会保障審議会で出産育児一時金の支給額が50万円に引き上げることなどが了承され、通常国会で支給額引き上げの法案が提出見通し、との報道を聞いて、議長会の要望が届いたのだと改めて実感しました。
 今後も子育て環境の充実を図り「印西市に住んで良かった。子育てするなら印西市」と思えるような政策を考え、議会と行政が一丸となり政策実現に努力していきます。

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