栄町の小中学生たちが地域の身近な課題を町議会で質問し、町長や執行部に答弁を求める「栄町子ども模擬議会」が11月8日、栄町議会議場で開かれた。同模擬議会は2015年に初開催以来、今回で8回目。
議場では、町内の小学6年生8人と中学1・2年生8人の計16人が「子ども議員」として参加。栄中学校の所宝蘭さんが議長を務める中、15人の子ども議員が登壇して、橋本浩町長ら町執行部に質問した。
子ども議員たちは「不登校への対応について」から「町の書店の減少問題について」など、独自の視点からの質問を出し、橋本町長や町執行部の部課長らが、本番の町議会さながらに真剣に答弁していた。
このうち、JR安食駅の改築に関する質問をした、安食小学校の菅野湊愛さんは「栄町のみんなが、より住みやすくなると思って質問した」と、質問理由を述べた。また、橋本町長ら町執行部が回答した同駅の改築構想については「これからそういう施設ができるのが楽しみ」と語った。
同模擬議会終了後、橋本町長は取材に対し「小中学生の皆さんが、町の身近な事ととらえて町に関心を持ってもらえるいい機会」と語った。
同議会は、地域に対する関心を高めて郷土愛育成と同時に、児童生徒の意見を実際の町政に反映させるのが狙い。実際に同議会での意見を基に、町内の一部運動施設の小中学生料金が無料になった例がある。