トークイベント「第3回みらいを考える時間」(利根新報後援)が7月2日、印西市大森の市文化ホールで開かれ、政治評論家で元衆議院議員の金子恵美さんが講演した。集会ではゲストに招かれた中澤俊介印西市議会議長とのトークセッションが行われた。
トークセッションの冒頭で金子さんは、中澤議長の印象を「エネルギッシュでおおらかな方。心の広い方だからこそ議長になられたのかな」と語った。
会場から「印西市の未来について」の質問で、金子さんは、千葉ニュータウンが強みになっている事を踏まえつつ「この後人口を増やしていかないと地域は活力が無くなっていくから、次の世代の子どもたちが住めるような子育てをしやすい街づくりにしていかないといけない」と、子育て環境の充実を強調した。その上で金子さんは「子どもが『ここに住み続けたい』、若い人が『ここで働き続けたい』という街にしていくことが大事」と説いた。
中澤議長は質問に答える形で「子ども達が友達に『ぜひウチの街に来てくれよ』と胸を張って言える街、『ここの街では本当に仕事がしやすい、子育てがしやすい』とみんなが胸を張って自慢できる街。そういったブランディングが必要であり、そのための取り組み、仕掛けなど施策をブラッシュアップしていきたい。市議会だけではできないことがたくさんあるから、代議士や県議会の先生とかいろんな方に相談して、この街をいかに日本の中でかがやく存在にしていくか、この先10年掛かるかと思いますので、皆さんどうかご指導いただければと思います」と、今後の構想を語った。
その上で中澤議長は「未来への投資、子どもへの投資は着実にやっていきたい。そうすることで将来の税収として戻ってくる。それをまた先輩たちへの世代へと還元していく。好循環が作れる街づくりに一歩ずつ進めていきたい」と、印西市の将来像を示した。
会場からの「政治に『許す力』は必要ですか」との質問には、金子さんは戦争の例を上げて「今戦争が起こっていますが、どちらかが妥協点を見つけて、どちらかが、お互いが許すことで戦争が終わると思っているので、許すことは政治には必要」、中澤議長はラグビーの例を挙げて「試合では敵と味方に分かれて激しくやりあいます」と述べた上で「だけど終わった後はノーサイド。僕もこんな形で『許す力』。政治とスポーツでは違うところがありますが、私は常にいつもそれが原点にあります」と、それぞれ答えた。
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