印西市係長が傷害容疑で逮捕 新年度早々に職員不祥事

 印西市は5月5日、印西市教育委員会生涯学習課の男性係長(52)が、傷害の疑いで宮城県警に逮捕されたと発表した。新年度早々に市職員が不祥事を起こした印西市では、2013年度以降、懲戒処分を受ける市職員が後を絶たず、近隣市町村に比べて市職員のモラル低下が指摘される。

 県警若林署によると、逮捕容疑は、5月4日夜に同県仙台市内の路上で、一緒にいた知人女性の顔面を殴るなど暴行し負傷させた疑い。係長は「間違いありません」と容疑を認めているという。
 印西市人事課によると、女性と示談が成立し、仙台地検が11日に不起訴処分を下して係長を釈放。係長は釈放後、市の聞き取り調査に「飲酒をした後に知人女性と口論になって、顔面を1回殴った」などと、酒に酔った上でのトラブルを認めているという
 係長の勤務態度はまじめで「特に問題は聞いていない。酒のトラブルは過去には聞いたことがない」という。係長は休暇で仙台市を訪れており、今回の事件は宮城県警からの電話を受けて初めて知ったという。
 大木弘教育長は「詳細がわかり次第、事実関係に基づき厳正に対処する」とのコメントを発表した。係長の懲戒処分は、後日開かれる処分審査委員会で決めていく予定という。

【解説】職員不祥事続きの印西市 2013年度から懲戒処分者が頻発

 本紙が懲戒処分を受けた印西市職員の人数の推移を分析すると、データが確認できる2005年度~21年度の期間では、05年~12年度までは懲戒処分を受ける市職員はゼロだった。
※別表を参照。
 13年度に3人の懲戒処分者が出てからは、ほぼ毎年1~3人の懲戒処分者が出ている。13年度以降で懲戒処分者がゼロだったのは17年度と20年度のみで、21年度には最多の4人を記録した。21年度は、16年8月の印西市制20周年記念花火大会中止問題で適切な対応を欠いたとして、戒告処分を受けた当時の市幹部職員3人、21年12月に住民情報の目的外閲覧をしたとして、減給処分を受けた市職員1人を含む。
 近隣自治体と比べても印西市職員の懲戒処分者数は多く、白井市では、08年度に7人の懲戒処分者を出して以降は、09年度1人、18年度1人と少数にとどまり、印西市とは対照的に「懲戒処分者ゼロ」の年度が続く。
 印西市職員の不祥事が相次ぐ理由が分からない状態で、職員不祥事が起こるたびに市人事課が「再発防止の研修、通知などで対応している」といっても、処分者を抑えられていないのが現状だ。形ばかりの研修をしても何の意味もない。不祥事が相次ぐ根本的な原因を取り除き、職場環境を改善しない限り、市職員不祥事は今後も続くだろう。
(本紙編集長 崎山勝功)

印西市職員の懲戒処分者数

2005年度~2012年度0
2013年度3(戒告2、停職1)
2014年度1(停職1)
2015年度1(停職1)
2016年度3(減給3)
2017年度0
2018年度3(減給3)
2019年度3(減給1、停職2)
2020年度0
2021年度4(戒告3、減給1)
2005年度~20年度「印西市人事行政運営の状況」より本紙作成。21年度の懲戒処分者数は本紙取材による。

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