2023年度「社会を明るくする運動 青少年健全育成大会」が7月8日、印西市大森の市文化ホールで開かれ、千葉県警少年課北総少年センターの松尾一絵・上席少年補導専門員を講師に、闇バイトの現状について講演を行った。
闇バイトとは「高額な報酬のアルバイト」と偽って犯罪行為に加担させるもので、電話de詐欺(特殊詐欺)や強盗事件の実行役を集めるのに使われる。各種SNSで「高額収入、即日払い」を掲げて「簡単に手軽に大金が手に入る」と強調して募集するのが特徴。
講演で松尾氏は「特に千葉県内では、闇バイトを通じて電話de詐欺に加担する例が多い」と述べた。
千葉県警によると、2022年の電話de詐欺の検挙者数は165人で、内訳は10代が46人、20代が65人と、検挙者の約23%が未成年者で、検挙者の約3分の2を10代と20代が占める。
電話de詐欺関連の闇バイトで多いのが、詐欺被害者から直接現金を受け取る「受け子」役と、詐欺被害者が振り込んだ金融機関口座から現金をATMで引き出す「出し子」役。
これらの役割は警察に捕まるリスクの高い役割で、詐欺組織は闇バイトに応募した青少年に対し、学生証などの身分証を提出させ、警察への通報や途中で逃亡しないよう脅迫し、犯行に加担させるという。
県警では、漫画仕立てのリーフレットの配布や、県警公式動画サイトで、お笑いタレント・四千頭身やプロレスラー・蝶野正洋さんが登場する啓発動画を公開するなど、電話de詐欺に加担しないよう青少年に向けて呼びかけている。
ショートコント動画「STOP!少年加担 四千頭身の~そんなつもりじゃなかったんです~ 」
メッセージ動画 四千頭身の電話de詐欺 STOP!少年加担「4つの”せん”でSTOP!少年加担」
蝶野正洋さん出演 電話de詐欺に加担したら、お前の人生ガッデムだ!
リーフレット「電話de詐欺」 ※ダウンロードできます
電話de詐欺・漫画リーフレット動画 未来ある君たちへ 「受け子」「出し子」は犯罪です!
☆少年非行や犯罪被害に関する相談は、最寄りの警察署、または千葉県警「ヤング・テレホン」へ。
電話0120(783)497。受付時間は平日午前9時~午後5時。