コロナに負けない!編集部イチオシグルメスポット  寿美吉(すみよし)

うな重・梅

 千葉県有数の宿場町・木下河岸が盛況だった大正時代、初代・香取清七さんが現在の「寿美吉」の前身となる「香取屋」を開店。以来、約110年以上続くうなぎ店の老舗。
 うなぎ職人の世界にある「串打ち3年、割き8年、焼きは一生」の格言通り、4代目の香取正勝さん(84)は「仕事をやることが生き甲斐」といい、現在も息子たちと一緒に厨房に立ち腕を振るう。
 同店の蒲焼きは「一度うなぎの白焼きを蒸してからタレを付けて焼く」関東風ではなく、「うなぎを蒸さずに焼く」関西風。関西風はパリっとした食感に仕上がり、うなぎの旨味と歯ごたえが感じられる。
 タレは初代が考案したレシピを代々受け継ぎ、初代の味を守り抜いている。蒲焼きの味付けでも、ご飯に乗せるうな重向けには少し濃い目に味付けをし、酒のつまみに出す場合は少し甘めに調整するなど、細かい気配りをしている。
 初代の頃は手賀沼で採れたうなぎを使用したが、千葉・茨城の近隣地域を含め国内産うなぎ自体が減少しており、現在では鹿児島産や三河産の国内産うなぎを中心に使用。生きたうなぎを捌いてから提供するまで約20分程かかる本格派。
 国内産天然うなぎ限定で「うなぎの天ぷら」を出す事もあるが、天然うなぎ自体が希少なため、事前に電話確認と予約が必要。
 今年の土用の丑の日は7月30日。うなぎの蒲焼きでスタミナを付けて酷暑を乗り切ろう。

住所:印西市大森4365
電話:0476(42)2120
営業時間:正午~午後2時、午後5時~午後7時
定休日:土曜日
※事前予約可能。テイクアウト可能。出前については要電話確認。

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