印西市木下の日本デキシー千葉工場跡地利用に関して、印西市商工会市街地活性化対策実行委員会が作成した「デキシー工場跡地に50階建てビル建設!?」と大きく書かれた複合施設構想案のポスターが、市民の間で注目を集めている。
跡地活性化案を作成した同委員会メンバーの坂巻栄一氏は「話題にしてもらうためにこのポスターを作った」と話す。
同委員会は、印西市が現在所有しているデキシー工場跡地について、どういう形で活用するのが望ましいかを委員の間で「夢を語ろう」と始まり、昨年4月から14回会議を重ねて活性化案をまとめた。
活性化案では、都市計画道路で使用する分を除いた約3万平方㍍の跡地について、老朽化が進む中央公民館や中央保健センターをはじめ、商業施設や集合住宅などを含めた高層複合施設の建設を提言している。
商業施設や集合住宅などを入れた複合施設は、我孫子市や神奈川県小田原市などで実現している。
実際に跡地に50階建て複合施設ビルを建設するには、都市計画法などの規制があり困難だが、同委員会は「このままいくと平屋建て公共施設が跡地に2、3棟できておしまい。何の活性化にもならない。跡地を買ったからには有効に使ってほしい」と危機感を示す。
同委員会が作成したポスターがケーブルテレビ番組で取り上げられると、市民から「ビルが出来るといいね」「跡地があのままじゃしょうがないね」などの声が寄せられたという。
同委員会は「複合施設があるから、周りの土地の資産価値が上がる事もある。木下の不動産ブランドの価値が上がるかも」と、複合施設構想が実現した将来への展望を見据えた。
同委員会では「未来の印西市を考える機運が高まることを望みます」として、メールで意見を受け付けている。
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