国道16号の慢性的な渋滞解消を目的に、印西市と野田市を結ぶ計画の「千葉北西連絡道路」について理解を深める「千葉北西連絡道路シンポジウム」が11月10日、我孫子市本町の県ふれあいプラザで開かれた。
集会では、国土交通省千葉国道事務所の小島昌希所長が「千葉北西連絡道路の検討状況について」と題し、千葉北西連絡道路が整備される利点として、高速道路のインターチェンジへのアクセス向上で、速達性の向上や産業の活性化などの点を説明した。
また、東京理科大学の寺部慎太郎教授は「広域的な幹線道路ネットワークと地域づくり」として、千葉北西連絡道路が地域にもたらす効果などを講演した。
パネルディスカッションでは、沿線自治体の柏、印西、野田、我孫子の各市長や企業関係者が登壇し、それぞれの立場から千葉北西連絡道路の必要性を訴える意見を述べた。
このうち、印西市内で物流施設やデータセンター事業を展開するグッドマンジャパンの坂本聖司氏は、顧客である複数の物流事業者からのヒアリング内容として「国道16号線の渋滞により所要時間が一定でなく読みにくい」「大型車両規制がかかる道路も多く、トラック等の大型車両が通る代替道路が無いことに不便を感じる」など、道路整備が不十分なために生じる問題点を紹介した。