水道問題・入札問題への公開質問状

 利根新報では、7月14日告示、21日投開票の印西市長選挙を前に、立候補予定者6人に対し公開質問状を送付し、6月25日までに回答をいただいた。

◆質問内容は以下の通り

1・【水道水の未給水区域問題について】

 現在、水道水を一生ひくことが出来ない区域が旧印西市地区、旧本埜村地区に多く存在します。
 昨年、水道管を通すことではなく、市内全域を給水区域に指定する「給水区域の拡大」がひとまずの願意として請願され市議会にて採択されましたが、なぜか執行部は何も行わず今日に至ります。
 市内全域を給水区域に指定する「給水区域の拡大」を行うか。
 行う ・ 行わない
 「行わない」と回答した場合はその理由(100~200字以内)

2・【次期クリーンセンター入札問題について】

 印西市吉田地区に建設予定の次期クリーンセンター建設工事の入札について、落札者と決めた企業グループの落札価格が、別の企業グループより約28億円(税別)高い事から「なぜ28億円も高い所に入札を決めたのか」と多くの市民から疑問の声が上がっており、大手新聞も報道しております。
 その後の計画である植物園、バーベキュー施設などにも莫大な税金が投入される予定とあります。
 クリーンセンター建設を継続するか。
 する ・ しない
 理由(100~200字以内)

各立候補予定者の回答(到着順に掲載)

◆中沢俊介氏

1・行う
2・する
理由▽今回の入札での一番の問題点は、現市長が市民に向けて十分な説明を行わず、説得と納得のプロセスが欠落している点にあると考えます。今後は市民に向けての説得と納得のプロセスを尽くして、事業を進めるべきだと考えます。

◆松本有利子氏

1・△とします。
理由▽給水区域拡大については必要だと思います。これまでの市の調査において、給水区域を拡大しても水道を使わない地域もあるとのことでしたので、全域拡大が適正であるかは調査を行う必要があると考えます。
2・する
理由▽吉田区との正式な契約の中で、地域振興策について予算上限も含めて決定し計画が進んでいます。
 また、クリーンセンターの建設工事等の入札の件ですが、現在審査方法を含めて不正は確認されておりません。建設を止めた場合には、数年の工期の遅れと、20億円以上の新たな予算がかかります。不正が確認されていないならば、安定したゴミ処理のためにも継続するべきです。

◆藤代健吾氏

1・行う
2・する
理由▽ただし、入札プロセスに関して、改めて妥当な判断プロセスを経た決定がなされたのかという再確認を新市政のもとで行います。
 周辺の地域振興施設に関しても、経済的に持続可能な事業となるように市の財政投入を最小限に抑えつつ民間活力の導入を進めながら、しっかりと経済的な持続可能性を担保して参ります。

◆野崎崇正氏

1・選択なし
理由▽全ての市民が安全で清潔な水を利用できる環境を整えることは不可欠と考えています。他方、市内全域の給水区域への指定については、執行部内での検討状況や、県営水道を管轄する千葉県との協議状況等の詳細な情報を持ち合わせていない現段階では、実現可能性を判断できないため「選択なし」とさせていただきました。昨年の市議会で給水区域拡大に関する請願書が採択されたことにも十分に留意し、適切に対応したいと考えています。
2・する
理由▽市民生活に不可欠なごみ処理を今後も安定的に行うためには、新施設の早期の稼働開始が必要です。法令等に則り入札が行われ、落札者とすでに契約締結済みである現状や、新施設の建設が遅れる場合、経年劣化が進む現施設の更なる延命化工事が必要となり得ること等を鑑みれば、新施設の建設を継続しつつ、品質や機能を維持したままコストを縮減する方策がないか協議を進めることが市民全体にとって望ましい選択であると考えています。

※板倉正直氏と大崎雄介氏の陣営からは、期限日までにご返答が得られませんでした。

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