千葉北西連絡道路、早期事業化を要望 印西など沿線4市議会議長が訴え

桜田義孝・衆議院議員(一番左)同席のもと、国土交通省の道路局長に要望書を手渡す、中澤俊介・印西市議会議長(左から3番目)ら沿線4市の市議会議長

 国道16号の慢性的な渋滞解消を目的に、印西市と野田市を結ぶ「千葉北西連絡道路」の早期事業化を求めて、中澤俊介・印西市議会議長ら沿線4市の市議会議長が1月26日、国土交通省を訪れて、丹羽克彦道路局長に要望書を提出した。

 中澤議長ら沿線4市の市議会議長は、要望書で▽千葉北西連絡道路の早期事業化に向け、速やかに概略計画の検討(計画段階評価)に着手すること▽ルートや構造の具体化に当たっては、千葉県北西部の広域的な経済活動の活性化や災害発生時の緊急道路としての機能を果たすため、既存の地域幹線道路とのアクセス性の向上に特に配慮すること-、の2点を要望した。
 要望活動には桜田義孝衆議院議員も同席した。
 印西市を含め同連絡道路の沿線4市では、昨年11月10日に我孫子市内で「千葉北西連絡道路シンポジウム」が開かれるなど、整備促進を求める市民の声が非常に高まっている。
 同年11月25日には、国・千葉県・茨城県・沿線市による第4回千葉県北西連絡道路検討会が開かれ、道路計画の基本方針が取りまとめられるなど、同連絡道路事業化への動きが進んでいると見られる。

桜田義孝・衆議院議員のコメント

 沿線の渋滞解消のために地元要望の強かった千葉北西連絡道路は、経済活性化・災害対策・交通安全など、地域に様々な整備効果をもたらす点が注目され、3年前より国の検討作業が大きく動き出した。将来的には千葉市から大宮市までを結び首都圏の広域環状道路を目指す。昨年は基本方針を策定し、今後はいよいよ具体化に向けた詳細検討の段階に入る。地元の皆様の生の声を直接国に届け、地域の長年の悲願の早期実現に向けて、これからも全力を尽くしたい。

中澤俊介・印西市議会議長のコメント

 物流施設やデータセンター・商業施設が多く立地する本市にとって、印西市内の国道464号付近まで延伸するルート案が事業化されれば、渋滞緩和や経済の活性化などが大いに期待できる。国・県・沿線自治体が協力し、「高規格道路」として早期全線開通できるよう、関係機関と連携・強化を図りたい。

甲斐俊光・我孫子市議会議長のコメント

 我孫子市にとって、千葉北西連絡道路は産業、交通、防災のゲームチェンジャーになる可能性のあるプロジェクトだ。常磐道と直接繋がった高規格道路のIC市内にできる事により、産業の集積が期待でき、常磐道を利用する事により関東各市へのアクセスが格段に良くなり当市の状況も変わる。また、北新田の浸水時にも利用でき、利根川沿いの堤防の補強も含めて災害時の不安も解消できる。実現の為、地元住民の意見を丁寧に聞き、合意形成に全力で努めていく。

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